2004年10月19日
精神科医の心
精神科医と患者の関係で永らく病院経営塾をやっていて感じることは精神科医には時として精神疾患にかかっているのではないかと思われる人が見受けられる。
良き医師はまず、患者さんと一体、患者さんを全面的に受け入れ、そして患者さんの心の奥まで入り込む。しかしずっとそのままでいると自らがそこにとらわれてしまう。医師は患者さんが自ら治るための援助者、コンサルタントである。そのコツは一度は相手と同調はするが、次にはそこから離れて第三者の客観的な眼で診断を下し、最適な問題解決の方策を提示し、施すものである。相手に隙を与えたり、入り込ませないために防御する姿勢からは真の解答は得られまい。
投稿者 noguchi : 2004年10月19日 14:00
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