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2005年01月14日

病院経営の乗っ取り ケース1

 最近、医療経営環境が大変厳しくなる中で起きた病院経営が乗っ取られ、手遅れになって相談に来られた3つのケースについて報告したい。
 第一のケースは親族5人、他人で院長と事務長の2人合計7人の理事兼社員の構成であるが、初代の理事長が老齢かつ、病気で指揮が取れなくなり、長子が序列からいって新理事長に交代した。新理事長はヤル気と夢を持ってここ数年落ち込みの続く経営を立て直そうといろいろと改革に乗り出したが、院長と事務長が手を結び、急激な改革に不安を持つ親族の理事を巻き込み、一番力の弱い次男を理事長に立てて新理事長を追い出してしまった。そして、しばらくするうちに経営がさらに悪化したために総婦長を入れ替え理事とし、事務を完全に握られた上で、離婚した娘婿に理事長が移り、完全に一族の手から離れてしまい、法人の借金の保障のみが残った。親父の眼の黒いうちに継承をしなかったことが悔やまれる。

投稿者 noguchi : 2005年01月14日 15:50

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