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2005年01月17日
病院経営の乗っ取り ケース2
第二のケースは理事長と理事長の2人の娘と医師である2人の娘婿、さらにその子供の2人の医師、そして他人である院長の8人の社員=理事で構成されている病院であるが、理事長が病気で亡くなった途端に臨時社員総会が開かれ、妹夫婦とその子供、そして非同族の院長の4人がまとまり、まだ若い妹夫婦の子供を理事長にしてしまった。その後、院長は以前に新理事長の教室の大先輩に頼りすぎたために院長は自分の後輩達を他大学出身者と入れ替え権力者にのし上がっていった。その上で、経営の長期的継続と公益性の確立という名目の元、特定医療法人にした上で、今まで牙を隠していた院長が新理事長として取って替わったのは言うまでもない。当然、今までの出資持分を有していた親族の経営権は消失し、一族は完全に排除される道が敷かれてしまった。 同族の経営は万全なようでも、兄弟姉妹が争ったのでは第三者の実力者に経営が移るのは必定である。前理事長が生前にはっきりと姉の子供で人柄も良く、バランス感覚の優れた副院長を後継者と指名すべきであったことが悔やまれる。
投稿者 noguchi : 2005年01月17日 10:24
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