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2005年01月20日

病院経営の乗っ取り ケース3

第3のケースは地方の議員で且つ資産家が地域住民の要請で医療機関の誘致を懇願されたことをきっかけに子息を医大に入学させて自らが病院経営をすることに決めた。そして子息が卒業して修行を積み、入職する約10年をめどに院長兼理事長を他から招聘し、新病院をオープンした。そして土地、建物、設備の購入に多大な借金をし、その担保として金融機関から事務長を送ってもらい、看護師長に院長の腹心を入れ、5人の理事長兼社員の構成でスタートした。しかし、その後、更に金融機関出身の事務長ということで安心して経理を任せきりにし、印鑑を預けたために多大な使途不明の借金が行われ不審をいだいたオーナーは追及しだしたところ、身の危険を感じた事務長達はオーナー一族を理事と役員からはずした上で病院そのものを理事長に安い金額で売却して乗っ取ってしまった。オーナーは借金のみ背負わされ、経営権を失う結果となってしまったが、原因は安易に金融機関を信用したこと、医療法に暗かったこと、子息可愛さに安易な決断をしたことにある。無常の世界 人の心は常に変わることを知らねばならない。

投稿者 noguchi : 2005年01月20日 08:51

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