« サプリメントに思う | メイン | 人材紹介会社 社長の嘆き »
2005年02月25日
医療訴訟の増加傾向について
昨今消費者(患者)の権利意識の増大と情報化の進展により医療訴訟件数はこの10年間毎年10%ずつ増え続けている。全般的に弁護士不足を来たし法科学院新設の大学が相次いで誕生している状況にある。
医療においては専門性が高いいわゆる情報の非対象性のために医療側が負けるケースはまれであった。しかし、ここ数年、裁判所では積極的な被害者救済の立場から、疑わしきは和解をすすめることで裁判のスピード化もあって金銭解決に収めるのが大半という傾向にある。しかし、保険会社は保険料の支払いを極力抑えるために医療機関側の損害が大きくなりつつある。
訴訟に負けないためにはまず、医師と患者、医師と医師、医師とコメディカル同士のコミュニケーション強化に最大限努力すること。トラブル発生時には相手に対する窓口を一本化し、相手とのやり取りや対話の証拠をしっかりと残すこと。そして、ことが大きくならないまだ芽のうちに摘むことである。事が起こってから医師会の顧問弁護士に頼むよりも個別に信頼のおける医療に明るい弁護士にわずかな顧問料を払ってでもいつでもすぐ問題の問合せをできる体制をつくることをおすすめする。
投稿者 noguchi : 2005年02月25日 08:33
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.nichiiken.com/mt3/mt-tb.cgi/59