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2005年04月01日
医師不足
今日、医師の国家試験合格後の臨床研修の義務化で大学病院以外での公的、民間にかかわらず研修医療機関が認定された結果、大学医局離れが起こり挙句のはてに大学病院では派遣医師の医局への引き上げ、更には公的病院の統廃合や縮小による医師のクリニック開業も増え、民間病院の医師不足が一部の大都市を除いて深刻になっている。またそのせいか、民間の医師紹介業が雨の後の竹の子の如く乱立するこの頃である。
この緊急事態はここ数年続くのは必定で、対応できないところは民間病院では病床の削減や縮小、更には廃院へと追い込まれることも増え続けよう。国は先進国に比べて我国の過剰病床減らしや医療費の削減の好機と捉え、医師不足に対する対策は取らないであろう。
民間病院としての対応策は医療に特色のある魅力ある病院づくり、研修医の受け入れや勤務医の研修(海外も含めて)やパワーアップをはかり、それに応じた科目や病床の再編成を中期経営計画として3年くらいの間に行ってゆかねばならない。
投稿者 noguchi : 2005年04月01日 08:35
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