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2005年06月22日

後継者セミナーで感じたこと その3  兄弟姉妹の争い

多くの病院では子供達を医師や歯科医師に育て一族経営が最も安全という錯覚に陥っている。ドクター不足の解消やトップとして自分の目の黒いうちは何とか統制ができてもいざ、トップが病気やはたまた死んでしまった後の悲劇はよく目にすることである。自分の目が黒いうちに後継者は一人と決めて、残った兄弟姉妹は同一医療法人に入れず、独立させるか、他病院の勤務医でいることの方が安全である。

 その理由はまず、財産の相続で兄弟姉妹に妻や夫という他人が入るために争いが起こり騒動となって他人以上の他人になってしまうことである。こういう例は大変多い。次に医療経営の改革や革新が求められる今日、トップは親族だからと言って特別扱いや他人より優遇することはできず、これを機に不平不満が親族間に発生することになる。その他残された理事長夫人に権力が移り、嫁姑の関係で兄弟姉妹に影響力を行使して自分に可愛い子供に継がせようと画策するケースもままあることである。

投稿者 noguchi : 2005年06月22日 15:09

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