2005年08月25日
西洋医学の曲がり角
今日わが国の医療は戦前から戦後にかけて独医学と保険システムを学び、その後医学を米国にシフトして今日に至っている。そして度重なる医療法や医療費の改正や改訂で良質で効率的な医療を目指すことをうたいながら、実際は効率化による医療費の削減に重点が置かれ良質な医療はかけ声倒れに終わっているのが現状である。
医療機関は相変わらず健康保健制度に使われ、診療報酬の点数改訂の度毎に右往左往し、保健診療以外の医療の活用どころか研究もしない。患者からすれば何も高度先進医療を望んでいるわけでなく、やさしさや信頼、そして励ましなど精神的な安心感や西洋医学以外の療法やプラセボー効果を含め薬の処方など 施療者としての誠意を求めているのである。
米国と歩調を合わせた専門家志向による症例蓄積のための治療や手術・検査や薬に頼る手当てを忘れた医師達の蔓延は我国の医療制度や体制の限界を示していないだろうか。
投稿者 noguchi : 2005年08月25日 09:56
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