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2005年08月26日
笑いと治癒力
最近読んだ本でノーマン・カズンズの著書「笑いと治癒力」は氏が米国有数の書評、評論誌の編集長の時、1964年に膠原病の中でも重症の強直性脊椎炎にかかり、医者から見放されたが、本人の努力と理解のある主治医の協力で完治した話である。病院では治療法としてアスピリン、フェニルブタゾン他3種の薬を処方した結果、全身にじんま疹ができ、何百万匹の赤蟻に皮膚を噛まれているような感じであったという。
そこで彼はいろいろと調べ主治医とも相談の上、ビタミンCの点滴とユーモアを活用し笑いを積極的に取り入れた結果2日、8日と血沈が10%ずつ下がり熱や服装も下がった上に手足の痛みが遠のき一年一年回復し続け、ついに薬に頼ることなく完治してしまった。
この体験記を彼は権威ある医学専門誌に医師でない門外漢でありながら発表し、全米医学界にすさまじい反響を生んだ。そして医師のみならず、一般読者にも現代医療の欠陥と問題点、人間の機械的・部分的把握と自然の生命力の軽視を鋭くついたものとしてベストセラーズとなった。
投稿者 noguchi : 2005年08月26日 16:50
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