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2005年11月28日

急性期医療とDPC その2

 DPCに参加した病院、山梨大学、沖縄の中頭病院、長野の相澤病院よりその成果と問題点が実施結果の詳細なデータにより発表、解説され、それぞれの真剣な取り組みと全て隠すことなく丸秘的情報を公開されたことに大いに敬服した次第であった。

3病院それぞれに若干のニュアンスの差はあったが、共通して、まだ国が試行段階のせいかDPCに出来高による報酬算定の混合となっており、病院毎の調整係数に問題があることと、いくら経営努力をしてもホスピタルフィーに対するメリットは労多くしてメリットは少ない。ただし、メリットとしたは

(1)電子カルテ等IT化が進む程マネジメントにキメ細かさが出る。
(2)コメディカルの積極的な参画とクリティカルパスの定着。
(3)原価管理が進み、無駄な検査の減少等、前入院やベッド稼働率をあげるための入院操作がなくなり、ジェネリック薬品の採用で薬剤コストの引き下げなど効果があった。
(4)ドクターが他院のデータと比較するようになり、標準値や改善点を考えるようになった。

我国の医療は、国民皆保険で米国のように保険機関毎の提供する医療に差別はないので、制限医療はほとんど起こらないものと思われる。

投稿者 noguchi : 2005年11月28日 13:18

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