病院をはじめ法人としての歩みは当法人のホームページ(http://www.hokujun.or.jp)でご覧ください。心臓リハビリテーションなど私どもがとくに力を入れている分野の動画も提供しております。
(1)創傷ケアセンターの開設について
高齢社会の進行に伴って動脈硬化が原因となる病気が増えておりますが、最近、足の指先に血行障害を起こして壊疽になる閉塞性動脈硬化症も増加傾向です。この病気には、狭窄したり閉塞した下肢の動脈にバイパス手術をしたり、風船やステントで広げたりする経皮的血管内形成術を行なっています。治りにくくなった創傷を、どうしたら足や足趾の離断をしないで治せるかというと、やはり専門的な治療方法が必要になるわけで、それが創傷ケアなのです。
(2)創傷ケアセンターの取り組みと介護との関係
創傷ケアセンターは本来、専門外来です。老人病院などから足趾が壊死したと紹介されてきた患者さんを、急性期病棟に入院させるとベッドがふさがってしまい、平均在院日数が延びてしまいます。できれば外来で診察、治療して、元の病院や家にお帰しすることが原則です。入院もできるだけ短期間で済むように努力しております。認知症を伴っていることもありますので、介護が必要になることもあります。
5.得意とする面、または世間から高い評価を受けている面
循環器系疾患に対する治療レベルが高く、成績が良いということです。また、お客様は病院施設のアメニティーが高く、職員のサービスが良いと誉めていただいております。まだまだ人様に自慢できる程ではありませんが、サービス向上委員会では「サービス日本一」を目標に掲げ、職員をどのようにリードするか創意工夫に努めており、医師も他職種も同じチームに入って検討をすすめています。委員会が中心になり職員たちに障害者疑似体験をさせていますが、よく見えない眼鏡をかけたり、膝関節を固定して歩いてみると、病院の中のいろいろな改善事項に気がつきます。それを管理者会議で検討し、可能なことは直ちに改善するようにしています。このことも患者さんや家族に評価されている一因ではないかと思います。
ディズニーランドになぜリピーターが多いかというと、お客様が期待する以上のサービスを提供しているからだと思います。「あそこは良かった。また行きたい」と言うのは、あそこへ行ったらまた同じように感動を伴うサービスが受けられるということを言っているわけです。
最初、私は、ディズニーランドではすべての職員にキャストとしてのすばらしい資質を育てていったのか、すごいことだと思ったのですが、実は、感性のない人は面接試験で排除しているんですね。病院は、国家試験による免許を持っている職種の場合、大抵は受け入れなければなりません。感性では選別できないんです。ディズニーランドのように最初から感性のある人を選別するわけにいかないんです。感性のない人の教育なんてできません。そこがつらいところです。
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