今日、我国の医療、福祉経営環境は世界に類をみない少子、高齢化により大変革の時代に突入した。すなわち医療・介護・福祉は社会保障制度の一環として再編成がなされ、医療と介護・福祉の境界のボーダレス化と国家財政の再建の立場から行政は健康保険、介護
保険の財源に対する大巾な見直しを行う中医療では治療の定額化と予防と介護へのシフトとなり一方、介護・福祉においては施設から予防・在宅へと大きく転換してきている。また、今後
医療・介護・福祉それぞれのニーズの更なる増加が確実視される中、個人負担の大巾な増大で時代の難局を乗り切ろうと躍起となっている状況である。
このような医療・介護・福祉の未曾有の環境変化にあって、その施設のあり方も大変革が求められている。具体的には多様化する利用者ニーズに対する医療・介護・福祉への技術的な対応と建築設備の新しい機能の創造やサービス、アメニティの付加、そして限られたコストを実現する為の設計と施工技術など課題が山積している。業者の選定やメンテナンスなど緻密にして徹底した施設の運営管理が求められている。
今後は経営の4つの資源、ひと、もの、カネ、情報の中で最大の投資を伴う建物、設備、機器につき経営に沿った適格なものにするためには今までの安易な計画や業者選定に対して経営陣はもっとシビアーに取り組まなければならない そして、無理・無駄な設備投資を厳しくコントロールすることでその分を人材の育成や優位な人財の確保を置くことが熾烈な優勝劣敗競争の時代に生き残ってゆく、いわゆる勝ち組みの条件となろう。
以上、当レポートを月1回の割合でお送りしてゆく予定でおります。
尚、ご質問・ご意見を大いに歓迎いたしますので積極的にお寄せくださいますことを願っております。
代表取締役 野口哲英
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