メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】 |
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《 病院経営 存続から発展への道 》
その12
2003.08.18
〜風調を憂う その3〜
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医療は非営利 利益を得るのはやましいことだ
病院の営利に対する営利=利益という言葉に対して、何と なくやましさやうしろめたさを感じることが基本にあり、ま た世間の目も所得番付に載ると何か悪いことをしているので
はないかといった不信感が根底にある。そのために勤務医を はじめ、コ・メディカルスタッフは経営陣から利益をあげる ことを要請されても得てして積極的に貢献することを回避し
勝ちである。
そもそも利益=収益−費用として算出され、若干の会計上の 調整がされた後、所得が算定され、それに税率を掛けて税金 を引かれた後、純利益が残ることになる。このように税務署
は非営利であっても一般企業(営利企業)と同じように税金 を徴収するのである。医療法では医療を営む者は(1)営利の 追求を目的としてはならない。(2)利益に対して出資金への
配当をしてはならない。としているが、それに比べて一般企 業においては配当することができるという違いがあるだけで ある。
優良企業は利益追求を目的としているのではない。良い企業 は残った利益を発展の為にどう使うかに知恵を絞り、利益が 出たからといって役員が私腹を肥やしたり従業員に対してボ
ーナスなど大盤振る舞いをしたりしない。あのトヨタでさえ 利益を一兆円もあげていても従業員への還元は世間並みを少 し上回る程度である。それよりも更なる発展を目指して設備
投資、研究開発投資などの先行投資を行い、更なる喜ばれる 製品作り、換言すればお客様への還元が優先されているので ある。
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