メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】 |
■・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・■
《 病院経営 存続から発展への道 》
その40
2004.04.26
〜マーケティング その9 自分の都合から相手の都合で〜
■・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・■
|
多くの医療経営者は経営数値を重視するためにややもする
と患者さんの都合よりも自院の都合を優先し勝ちとなってし
まう。患者さんがあってはじめて経営が成り立ち、自院の持
つ技術もふるえる上に職員の生活も成り立っていることを忘
れてしまう。
テイクアンドギブでなく、少なくともギブアンドテイクで
なければならない。更に発展する経営を目指す病院であるた
めにはギブアンドギブアンドテイクの精神が必要である。形
だけの“患者さんとの目線が同じで”とか“相手の身になっ
て考える”とかではなく、更に一歩進んで “患者さんと一体
”という自院のエゴを忘れる体質が職員のスミズミまで浸透
していなければ本物とは言えない。
診療報酬にとらわれた技術やサービスの提供、急性期・亜
急性期・慢性期の安易な病床区分、個室料が取れないから仕
方なく大部屋主体の病棟構成を行い、生産性や効率性を上げ
るための力の出し惜しみやサービスの質の低下を来たすなど
ハードに限らずソフト面までも病院の都合になっていないか
どうか、今日の厳しい経営環境の時代こそ再点検が求められ
ている。
|
|