メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】 |
■・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・■
《 病院経営 存続から発展への道 》
その43
2004.05.13
〜マーケティング その12 顧客の不満を把握する〜
■・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・■
|
顧客満足を得るには顧客の満足のための技術、サービス、
アメニティーは何かということを追及する前に、少なくとも
顧客が自院に対して不満に思っていることは何かを真剣に調
査し、それを解消し、さらにはレベルを上げて満足に変えて
ゆくことがまず必要である。
その最も効果的な手法は一、二度来院しながら、治癒しな
いままに中断して来院しなくなっている患者さんに対するフ
ォローである。一般的に私がアドバイスをして病院において
調査していただいた結果、おおよそ50〜70%の患者さんは何
らかの不満を持って他院に変わった人であり、その他は病状
が快方に向かっているか、現状維持の人達である。
さて、米国の有名デパート、ノードスロームの調査では、
不満を持つ人でその5%の人達は直接不満を言ってくれるが、
95%の人は黙って二度と来店せず、また1人の不満は10人の
人にクチコミされると報告されている。それに対して満足し
た人は約5人にクチコミをするとされている。
このように逆クチコミがいかにせっかく作り上げた顧客を
失っているか、これは大変恐ろしいことである。院内アンケ
ートの前に、是非この院外アンケートを取ることをおすすめ
したい。
|
|