メールマガジン 【病院経営 存続から発展への道】 |
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《 病院経営 存続から発展への道 》
その49
2004.07.05
〜マーケティング その18 入院室のアメニティ〜
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病室と言わずにあえて入院室としたのは検査入院やドッグ
入院の場合もあるからである。さて、入院室の基本はプライ
バシーの確保と他者への気遣いからの解放である。そのため
には個室が優先されるべきであろう。
私が関わった全室個室の病院は半分は差額をとった場合で
も平均在院日数が短いため入院当初差額をとらない個室に空
きがなくて、有料で入院された患者さんでもあまり待たされ
ずに無料の個室に変われるためにその病院は人気があり、常
に入院待ちの患者さんが20%いるとのことである。例外と
して米国のウロ専門の著名な病院では手術日が同じ患者さん
を二人部屋に入院させているが、それが返って一人でさびし
く不安でいるよりも同室者は、戦友としての意義が大きく喜
ばれているとのことである。全室個室や2人室による建築コス
トはそれほどかかるものではなく、ナースの動線が多少長く
なるだけである。
また、今日はインターネットの時代、我国では3人に2人が
携帯電話を持つ時代にあっても病院では携帯電話使用禁止が
一般的であるが、個室で使用するならば問題はなかろう。多
床室の場合6人部屋はさけたい。4人部屋の場合でもカーテン
で二方を仕切る場合、各病床にそれぞれ外壁に面した窓を設
ける設計にしたい。
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