人は生活してゆく上において、誰でも自己愛という我欲をもっており、たとえ聖職といわれる医師であっても他の一般の人と変わらない。欲は生きてゆく上において必要ではあるが、ただ生きているのではなく充実して生き生きと生きているかが大切となる。欲は人によって十人十色であるがそれについて著名な心理学者で且つ経済学者であるアブラハム・A.・マズローの「欲求発展五段階説」に照らして考えると大変わかりやすい。即ち、一般的に人の欲求の多くは基本的に 1)生命の欲求 2)安全への欲求 3)尊厳への欲求 4)自我の欲求 5)自己実現の欲求へと段階的に登ってゆくものであり、強弱はあっても 5)をはじめから持つ者はまれである。と言われる。大なり小なりそれぞれの段階の欲求が満たされて後、上位の 5)の段階へと進んでゆく。しかしその割合はほぼ
1)の段階で止まる人 5/1+2+3+4+5%
2)の段階までで止まる人は 1+2+3+4+5%であり
5)に至る人はわずか 1/1+2+3+4+5%と思われる。
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