今日マスコミで医療機関のランク付けが盛んに発表されて いるが、それは公的病院や大規模病院に片寄っており、中小規模の民間医療機関はごく少ない。
評価の基準は医療の構造やシステム、受診から退院の過程、
そして結果としての治癒率等によるものであるが、各評価項目は、患者側からみれば自分にとってどの項目が重要か一律 ではないために果たして総合評価の順位づけは意味があるのであろうか。又調査は医療機関の自主申告であり公正に欠ける面がある。
患者にとって医療に対する本当の評価は医師を中心としたチーム力であり、その要である医師の総合能力によるものである技術もさることながらムンテラ能力や患者に対する信頼を得られるパフォーマンスや社会常識も同等に大切な要件である。
医師の役割は緊急かつ応急の手当てを除き、多くは患者の自己治癒力を助けるサポーターでありコンサルタントであり、医師は今日の医療は患者というよりクライアント(依頼人)の要求に沿った医療、いわゆるインフォームドコンセントが
求められる時代という認識が必要である。
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