今日医療経営が厳しさを増す状況下、健康保険制度を悪用
し、水増しや架空請求を行った医療機関が摘発されるニュー
スが後を絶たない。又、そこまで行かなくても中には効果の
ない検査や薬づけ、更には病院の都合による入院日数の調 整 など保険医療を限度いっぱいに駆使するところが散見される。
そのような医療機関では保健医療以外の医療には関心がな
く、又それに対する研究や工夫も行われない。いわゆる健康
保険制度の奴隷といっても過言ではない。
たとえ保険外の手技・手法であっても患者の為(早期治癒、 早期社会復帰)ならば敢えて行うことがこれからは求められよう。一つには混合診療が部分的な解禁となる時代、又、治験によりエビデンスされた技術が健康保険適用へと転化される時代を迎えて、勤務医は日々努力をし続けることが“急がば回れ”自己実現への早道である。
健康保険制度オンリーのコーディネーターから制度改革のリーダーになってほしいものである。
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