医師は医師法において医療及び保健指導を掌る。すなわち検査、診断、治療、ケアーすべてにわたって最終的な責任を医師は負わされており、医療行為や保健指導を適格でスムーズに運ぶためには自ずから医師のリーダーシップが行使されなければならない。
その対象の第一は患者さんや家族、保護者に対して情報の非対称性が大きいのでわかりやすい言葉で診断結果を説明し、治療方法の選択を促すことが求められる。家父長的な権威としてではなく、患者の知る権利と選択、自己決定権に基づいた納得のうえの合意を求めることである。これが出来ない人は患者や家族などから信頼を失うどころか不信感さえ抱かれ、時にはちょっとしたことが医療事故やミスとして訴えられる恐れも出てくるものである
今日欧米ほどではないが、最近日本でも患者の権利意識が強くなり、裁判所も被害者をなるべく救うというスタンスになりつつあるので注意を要する。
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