第三に組織は安定してはいるが、マンネリ化しつつあり、活性化が低下している場合である。この場合は経営者や経営幹部が従前のビジョンに対して更にもっと魅力のある、職員の心がワクワクするようなロマンや目標を打ち出す必要がある。そして組織の構成員がそれに対して充分に納得（上からの押しつけや説得ではなく）して行動させることが大切である。その上で部下によってはマンツーマン的な指導が必要となる。いわゆるコーチングである。
コーチングとは個人の目標達成のためのサポーターとして米国で発達した手法で、我国ではビジネスコーチングとして最近注目を浴びている。その骨子は人には無限の可能性があり、その可能性を引き出すために本人の自発的な行動を促すコミュニケーション手法である。答えは相手の中にあり、コーチャーはまず聞き役に徹することから始まる。相手と一体となる中から、相互の強い信頼感ときずなが生まれる。相手の優れた面、強い面を相手に自覚させそれを自身でより強化する努力を行うことによって人は育つとする手法である。
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