今までは院内におけるリーダーシップについて述べたが、院外に対してもリーダーシップが求められている。いろいろな場面があるが、まずは病気にならないための地域健康づくり、予防のすすめである。今日、国は医療費の合理的な配分を画策し、生活習慣病撲滅と未病化のために健康日本21を国家プロジェクトとして推進してゆくために強力な体制づくりに動き出している。その担い手の中心は何と言っても医師であり、今から先取りをしてゆく必要がある。それには情報の発信や講演活動などを積極的に行って地域からの信頼を勝ち取ってゆく必要があろう。
第二に今日、医療費に対する自己負担が増えたため、売薬やサプリメントで補う人達が増えつつある。その人達に対する適切なアドヴァイスや指導が必要になってきている。
第三に受診抑制や高齢化の影響で各家庭での応急的な処置に対する知識を教育し、また指導することが必要となってきている。医療機関への安心感や信頼感にはこれ等リーダーシップは大切なスキルとして身につけたいものである。
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