組織が大きくなればなるほど、個人的パワーよりも集団のパワーが発揮されなければ安定して発展する経営にはならない。また、そのような組織でこそ個人の力がスムーズに発揮でき、自己実現も達成しやすくなる。一般的に組織が大規模化複雑化するにつれ、官僚制組織になりやすく、かつ官僚組織は肥大化するのはマックスウェーバーの指摘に待つまでもない。今日我国の年金族の闊歩する多くの天下り特殊法人を見れば明らかなことである
さて、それでは組織をいかに活性化するか、組織の風土文化作りの基本を幾つか述べよう。まず、第一にトップの価値観が挙げられる。例えばトヨタに大きく水をあけられた日産がカルロス・ゴーンという外国人経営者の元で見事に立ち直ったことを見れば明らかなように経営のトップがまず経営に対してどのような価値(病院であればどのような医療でどんな目標や経営姿勢を持つか)を持つかにかかっている。そして各組織のトップもそれに呼応して、それぞれが組織におけるビジョンや哲学をどのように持っているかどうかで決まってくる。
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