医療に関わるコメディカル、特にその頂点に立つ医師は患者さんに対して最高の医療を施したいと願う。しかし、自分一人さえ生活が成り立てば良い赤ヒゲ先生ならば何をやっても構わないが、病院という組織の人達と協働して診療するからには医師には多勢の人達のやり甲斐と生活がかかっていることを自覚しなければならない。また、より良い医療を目指し、更なる発展を目指してゆくには優れた医療機器や設備、医薬品や材料を駆使してゆかねばならない。
このように自分を取り巻く仲間としての職員の生活の向上、拡大再生産の為の設備投資をしてゆくためには利益を出して賄ってゆかなければならない。よく医療は非営利だから利益を求めるのはいやらしいことだと誤解している職員が多く、経営のトップはそのために職員、特に医師達に対して利益の確保を言うことをはばかれる雰囲気がある。医療法で定める非営利性とは一つには出資金(資本金)に対して配当をしてはならない。二つには利益の追求を目的としてはならないということであり、その真意を見誤ってはならない。
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