決算書が作られる過程においては(合計残高)試算表が作ら
れる。本来B/SもP/Lも別々のものではなく、一体として試算表
で表され、そこから決算書の様式に従ってB/S、P/Lを分けて表
示されたものである。決算表は取引を仕訳することにより記帳
される。 例えば以下の取引を仕訳する。
1. 元入金(資本金)3000万円で病院を開設した。当座預金に入れた。
2. 自己資金2000万円、銀行より借入金2億円で施設を購入した。
3. 運転資金として1億円を銀行より借入れ、当座に2000万円預入れた。
4. 医薬品、材料を17,000万円仕入れて、掛とした。
5. 当期売上5億円をあげ、2億円を現金、残り3億円が掛となった。
6. 売掛金のうち、2.2億円が当座に入金し、8000万円を現金化した。
7. 買掛金のうち、12000万円を小切手にて支払った。
8. 備品を200万円現金にて購入した。
9. 人件費2.2億円を支払った。
10. 減価償却は800万円であった。
11. 当期使われた医薬品材料は15000万円であった。
12. 借入金3000万円を銀行に返済した。
13. その他経費12000万円を支払った。
【左(借方)資産の部】 【右(貸方)負債、資本の部】
1. 現金 3000 資本金 3000
2. 建物設備 22000 現金 2000
借入金 20000
3. 当座 2000 借入金 10000
現金 8000
4. 医薬品材料 17000 買掛金 17000
5. 売掛金 30000 売上 50000
現金 20000
6. 現金 8000 売掛金 22000
当座 14000
7. 買掛金 12000 当座 12000
8. 備品 200 現金 200
9. 人件費 22000 現金 22000
10. 減価償却費 800 建物 800
11. 医療原価 15000 医薬品材料15000
12. 借入金 3000 当座 3000
13. その他経費 12000 現金 12000
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→整理すると 現金 2800 借入金 27000
当座 1000 買掛金 5000
売掛金 8000
医薬品材料 2000 資本金 3000
建物 21200
備品 200
医療原価 15000
人件費 22000 売上 50000
その他経費 12000
減価償却費 800
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計 85000 85000
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