流動負債(買掛金、短期借入金等で1年以内に支払うべき負債)に対する支払能 力を示す、100%以下の場合は一部の流動負債が
固定資産に充当されているケ ースが多く、短期的な資金繰に支 障を来たすことになる。130%以上であれば安全とされる。
2.固定長期適合率= 固定資産 × 100%
自己資本+固定負債
土地や建物といった固定資産がどのように資金調達されたかをみる比率である。 原則として固定資産は返済を必要としない資本=自己資本と、他人資本である長 期借入金により賄われていなければならない。短期の流動負債で賄うと資金が長 期間眠てしまい、手元流動性が悪くなる。80%以下に押さえたい。
3.自己資本比率= 自己資本 × 100%
総資本
自己資本は資本金+剰余金の資本合計であり、返済する必要のない資金であり、 他人資本は流動負債と固定負債を合わせた返済をしなければならない借金であ る。総資本は流動負債・固定負債・資本の総合計である。30%以上は欲しい。
4.金融比率= 支払利息―受取利息
(金利管理率) 売上高
昨今一般企業では勝ち組と負け組の二極分化が鮮明となり、勝ち組は金融機関 に頼らず無借金経営を目指すところが多くなっている。医療機関に於いては診療 報酬マイナス改訂以後、減益となっているところが多く、更には患者自己負担が増 えたことにより、減収にも見舞われ財務内容が悪化している。
高度経済成長の時代、高金利であったものが今日では超低金利となり借りやすく はなっているが、利益率が下がった分、金利負担率も下げなければならない。概 ね1.5%以下としたい。
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