メールマガジン【勤務医のための自己実現スキルアップ術】

●・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・●
《 勤務医のための自己実現スキルアップ術》
その69
2005.7.13

〜医療マネジメント能力 その15

      経営の効率性を判定する財務指標 その1〜

● ・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・・━・●

効率性は生産性とも表される。即ち経営資源である人・物・金・情報
をいかに効率良く用いて利益の極大化をはかるものである。

1.労働生産性= 売上−(原材料+外注費) 付加価値
             従  業  員  数       従業員数

で表される。即ち1人当たりの付加価値である。付加価値とは院内の内部で作った価値であり、その価値の中に人件費やその他の経費、そして利益が含まれる。生産性を上げるには売上を増やし、原材料と外注費を減らす。そして従業員数を減らすことである。
ただし、それによって患者さんに対して不利益を与えるものであってはならない。

2.付加価値率=  付加価値  × 100%
             売上高

付加価値率とはどれだけ効率的に付加価値を上げたかの指標であり、80%以上は欲しいものである。

3.労働分配率=  人件費  
             付加価値

これは院内で作り出した働きに対して人件費がどれくらいかかったのかをみる指標であり、68%以下に抑えたいものである。
ただし、同業他社と比べて同年齢や経験年数に対して給与が低い水準であるならば、幾ら労働分配率が低いからといっても良いというものではない。

 

戻る