メールマガジン【医師のための禅】 |
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《 医師のための禅 》
その1
2003.10.27
〜直線思考から円的思考へ〜
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私達は日常生活のうえで、常に目的達成のために効率的なこ
と、最小の努力と最短距離で最大の成果を得ようと考え案を
めぐらす。そして又それが損か得か、大きいか小さいかなど
と相対的に思量して力の出し惜しみをする。これが今日異常
なスピードで経済成長をした我国の社会的風潮となっている。
そして、その時々に思い通りにいかないとイライラしたり、
成果が得られないとガックリと気落ちしてストレスが溜まり、
それが高じると体を壊す。いわゆる気が病み病人となる。
今、盛んに警鐘がならされる生活習慣病の多くは、これが原
因で過食や酒、たばこへの依存、運動不足、不規則な生活と
なって現われ病を作り出す。このような目的指向型で論理的
思考の直線型からはギスギスした味気のない人生に陥る結果
となりやすい。一度しかない人生に於いて、もっと柔軟な欲
得にとらわれない円的発想が心豊かな人生を実現する。そし
ていかなる場面に於いても適格に対応できる体質づくりが座
禅の功徳である。
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