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メールマガジン【医師のための禅】
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《 医師のための禅 》
その13
2004.02.10

〜患者さんとのコミュニケーション〜
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医師として持てる技術を最大限発揮して効果を上げるには、 何といっても患者さんとのより良きコミュニケーションであ る。コミュニケーションの基本はまず相手に警戒心や威圧的 な緊張感を与えないことである。今日まで多くの医師は権威 をもって家父長的に患者に対峙して一方的に医療を押しつけ ひれ伏させてきた。しかし時代は大きく変わり、そのような 態度では患者さんは納得しなくなってしまった。だからと言 って寡黙が多弁に、権威が卑屈になれば患者さんは満足する かと言えばそうではない。

売れるセールスマンはお客に雄弁にして立て板に水で押し まくる人ではない。むしろお客の話を誠意を持って良く聞き、 同意をしつつもお客が誤解していることにやんわりと反論す る。換言すればまずYes、そしてButである。売れないセール スマンはこれと反対にButやNoで受け答えをし、形勢が不利に なると仕方なくYesという人である。

禅的に言えばまず自身が相手に対して構えず相手を全て受 け入れる。禅で言う空=無=透脱である。自己をゼロにすれ ば、相手が自分に容易に入り込めて心のうちをさらけ出して くれる。そこに相手のかかえる問題点や真の欲求が見えてく るのである。


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