メールマガジン【医師のための禅】 |
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《 医師のための禅 》
その16
2004.03.11
〜待ち時間の短縮 その1〜
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患者さんが医療機関、中でも病院の外来に於いて最も不満
とするところは待たされることにある。一、二度受診してそ
の後来院しなくなる患者さんの30〜40%がこれに起因し
ている。具合の悪い人や、仕事を持つ忙しい人にとっては我
慢できず、他院へ移ってしまう。残るのは時間のあるお年寄
りか、余程主治医と結びつきの強い患者のみとなる。
総じて待ち時間の平均は小規模病院では約半数の患者さん
が、中規模以上で30%の患者さんが30分以上待たされ診察
時間は20%の患者さんが3分、50%の患者さんが10分以内
となっており、遅々として改善がみられない。しかし今後患
者の自己負担が増えるに従い受診抑制が働き、医師にとって
患者さんと向き合う診療時間をどう短縮するかは大きな問題
である。
解決策は初診患者と再来患者に於いて異なる。まず初診に
於いては患者さんの家庭環境、職業環境、生活習慣から患者
さんの訴えなど幅広い問診を行わざるを得ず時間も長くかか
る。再来の場合は3時間待ち3分診療と言われるように短時間
診療ゆえに不満も大きい。
次週にそれらについての禅的な解決法を述べよう。
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