メールマガジン【医師のための禅】 |
▼・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・▼
《 医師のための禅 》
その17
2004.03.25
〜待ち時間の短縮 その2 再来患者に対して〜
▲・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・▲
|
病院につらい思いをしてせっかく来院してくれた患者さん、
或いは忙しい合間を縫って駈け込んだ患者さんに対して、長
時間待たせた上で医師に診てもらう時間がわずか2〜5分と
いうことはどこでも行われており、止むを得ぬというのでは
能がない。同じ時間でも中身が濃いことが患者満足であり、
更にはもっと時間が縮められるということはより多くの患者
さんを診てあげられることにつながる。
密度の向上、時間の短縮とは相対する患者さんだけに集中
する一点集中である。それにはカルテを書き終わってから前
の患者さんのイメージを禅の深い呼吸法を用い、吐く息に乗
せて吐き棄てる。これを3呼吸もすれば頭は空っぽになる。
そしてドアまで行ってドクター自ら開け、“お待たせしまし
た”と言って招じ入れる。息を吐き切るということは「身心
を挙して色を見取し、身心を挙して声を聴取するに・・・・
一方を証する時は一方は暗し」である。
自己をゼロにして一点集中すれば自分が患者と一体となり、
患者がかかえる問題と一つになれる。又患者もドクターに安
心して自分を話しさらけ出し、問題解決の答えも自ずから出
てくるということになる。
|
|