メールマガジン【医師のための禅】 |
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《 医師のための禅 》
その21
2004.05.13
〜医療ミス並びに医療事故と禅 その1〜
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医療ミスか、医療事故か、そうでないかの境界は世間から
完璧と見られる人にあっても、ひょっとした心の隙間や油断
によって起こり得るものであり、また高度な医療を行う施設
や施術者におけるほど起こりやすいものである。
地震や火災、院内感染、医療機器の誤作動といった施設や
設備レベルの事故はマニュアルレベルなどで、大半は予防が
可能であるが、こと人の能力に頼る施療は今後も増えること
はあっても、なくなることはあり得ない。それがゆえに防ぐ
手だてとして『禅的思考や行動』が大いに参考となろう。
かの有名な富士見産婦人科病院における乱診乱療事件を契
機として、医療機関ひいては医師に対するマスコミの執拗な
追及がなされて今まで隠されて闇に葬られてきた医療事故や
ミスが表面化し、頻繁に紙面をにぎわせてきた。今や医療機
関の経営のあり方や医師の質が大いに問われており、今後と
も医療従事者は社会の見る目はますます厳しくなるものと覚
悟しておかなければならない。
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