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メールマガジン【医師のための禅】
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《 医師のための禅 》
その23
2004.05.28

〜医療ミス並びに医療事故と禅 その3〜
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1999年1月に起こった横浜市立大学病院における2人の手術 患者の取り違え事件はまだ記憶に新しい。この原因は一つに は二人のそれぞれの患者の主治医が患者の顔を確認しなかっ たことと二つには患者二人を一人のナースが運搬して患者を 手術室に入れ替える際に間違えたことにあったとされる。し かし、医療の最高責任者である主治医が患者の顔も憶えてい ないなど言語道断であり、言い訳は許せないことである。患 者を物としかみない風潮は大変嘆かわしい。

急性期医療、中でも手術を伴う高度医療においては特に息 の合った者同士の協働がかかせない。野球で言えば他チーム の4番打者を豊富に集めた個人プレーの巨人をみるにチーム プレーと基本のしっかりしたチームに優勝を奪われることが あり、またゴロでもフライでもちょうど野手の中間に来た球 を誰が受けるか、あ・うんの呼吸も大切であり、マニュアル で全て解決できるものではない。

瞬時に相手との一体感、チームとの『一体感』を感じ、ひ とつの如くに行動する『一如行』の体質を作ることが求めら れる。それには普段より仕事を共にする相手を愛し、相手と のコミュニケーションを常にはかってゆくことが基本である。



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