メールマガジン【医師のための禅】 |
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《 医師のための禅 》
その27
2004.07.26
〜ご意見・質問大歓迎〜
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天候不順な梅雨らしからぬこの頃ですが、そのような中で
も仕事の性質上、普段と変わらず日々臨床の現場で身を粉に
して働いている先生方には、時には全てを棄ててそこから逃
れたいと誰しも思うものです。しかしそう思ってはいてもそ
こから逃れるわけにはいきません。
かつて織田信長に攻め滅ぼされた武田勢をかくまったとし
て武田信玄の牌所である恵林寺は焼き討ちに遭い、住職の快
川紹喜和尚は猛火に包まれる中にあって、碧厳録にある“心
頭を滅却すれば火も自ら涼し”と唱えながら平常心で死んで
いったとされる有名な話が残されている。このように、逃れ
ようも逃れることができない時、腹をくくって火と一体にな
る。火そのものになり切る。そこにピンチはチャンスの知恵
も生まれることになる。我慢するのではなく、そこに浸り切
ることによって救われることを示している。
さて、この講座はできれば一方通行ではなく、読者との双
方交流の場にしたいと思っておりますので、今後は読者の皆
様方が日頃医療の現場でかかえる問題や解決したい問題を是
非メールにてお寄せいただきたいと願っております。
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