本来我々の感じる時間や空間においては長い、短い、大きい、
小さい、丸い、四角い、固い、軟らかいがあり、人においても
強い、弱い、デブやヤセ、背が高い、低い、要領が良い、悪い
があり、我々はそれを認識し、それを評価して自分の都合で差
別をしているのが常である。然るに宇宙や大自然はそのような
人間の都合で差別をしない。
それぞれの固有な存在としてあり、またそれぞれが影響しあっ
て存在する。良し悪しは裏表であり、大は小を兼ねない。残り
物には福がある。損して得とれ。何が幸いするかわからない。
不幸中の幸い。苦労は金を出しても買え。など何事においても
その反対があるように自分の都合による価値判断は時により大
きな失敗を招く。自然体、宇宙的発想は人それぞれが特色をも
って違っており、その違いを見分けて平等に扱う。偏差値の高
い子、低い子、スポーツの得意な子、不得意な子、健常者と障
害者、それぞれの大切な命と生き様は等価、平等である。
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