メールマガジン【医師のための禅】

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《 医師のための禅 》
その55
2005.4.11

 〜不動心(ふどうしん)〜
    
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 読んで字の如し、全ゆることに泰然自若として心が取り乱され
 ないことであるが、凡人たる我々は日日起こる事柄やまだ起き
 てもいない未来の事柄に四六時中一喜一憂して過ごしている。
 頭で冷静に対処しようとか、構えていてもいざその場面に出会
 うと、自分のエゴや打算で対処しようとするとツジツマが合わ
 なくなり、余計混乱する。このような状況を改善するには自分
 の行動や思考パターンに対して体質改善をするしか方法はない。
 即ち急がば回れで、日頃の行動において常に今、ここの課題に
 なり切る。即ち全身全霊そこに命を懸け、死に切る程の取り組
 み、即ち禅で言う修業が必要である。
   
 経営者ならばいつ何があっても命を懸け、悔いを残さないため
 にも遺言書を書いておくと心が落ち着き、開き直れるものであ
 る。禅では毎年始めに覚悟の程を遺偈(ユイゲ)にしたためて、
 生半伽な心を戒めるものである。

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