読んで字の如し、全ゆることに泰然自若として心が取り乱され
ないことであるが、凡人たる我々は日日起こる事柄やまだ起き
てもいない未来の事柄に四六時中一喜一憂して過ごしている。
頭で冷静に対処しようとか、構えていてもいざその場面に出会
うと、自分のエゴや打算で対処しようとするとツジツマが合わ
なくなり、余計混乱する。このような状況を改善するには自分
の行動や思考パターンに対して体質改善をするしか方法はない。
即ち急がば回れで、日頃の行動において常に今、ここの課題に
なり切る。即ち全身全霊そこに命を懸け、死に切る程の取り組
み、即ち禅で言う修業が必要である。
経営者ならばいつ何があっても命を懸け、悔いを残さないため
にも遺言書を書いておくと心が落ち着き、開き直れるものであ
る。禅では毎年始めに覚悟の程を遺偈(ユイゲ)にしたためて、
生半伽な心を戒めるものである。
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