何にでも言えることだが、一流や本物になるためには若いうち
に体験せよと良く言われる。失敗も経験のうち、からだで覚え
たことは頭で覚えたことよりも困難に対して果敢に行動できる。
未知なことはやってみなければ分からない。行動という工夫を
するうちに糸口が見えてくる。
特に患者の生き死に瞬時に判断を迫られる臨床医にとっては
手をこまねいて何もしないわけにはいかない。瞬時に適格な判
断と行動ができるためには、そのような体質づくりをしておか
なければならない。一般的に偏差値が高いと言われる医師にあ
りがちな知識を重視する理性的な体質からは果敢な行動は生ま
れにくく常に行動が遅れる。臨床医のプロを目指すのであるな
らば極端に言えば大半の医師が取得する医学博士は必要条件と
はならない。
むしろなるべく若いうちに大学の医局から早く飛び出して臨床
の現場の場数を数多く踏むことが感性を養う早道である。感性
が強ければ感動が生じ、考える人から行動の人に生まれ変わる
転職もこの観点から考えるべきである。
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