我国経済はバブル景気の破綻に端を発し、一般企業に於いて
はパート労働、臨時雇用、派遣労働といった多様な雇用の流動
化形態が採用され、景気に合わせた政策が定着化してきた。今
後も厳しい企業間競争を勝ち抜くためには更なる人材のリスト
ラが行われ、常雇いの正社員は企業におけるマネジメント階層
とひとにぎりの専門職や技術職を残し、かなりの人材をアウト
ソーシングに頼る社会に変わってゆくことが確実視される。
ひるがえって医療においてはどうなるであろうか。病院の一般
職に於いては一般企業並みに派遣やパート労働化は当たり前と
なってきたがコメディカルに於いては安全や信頼を基本とする
医療に於いてはまだそこ迄は行っていない。ただし、コメディ
カルに於いては各人の技術力や生産性を厳しくチェックする能
力給賃金の採用で人件費を押さえ、ギリギリのマンパワーで経
営とやりくりするところが増えている状況にある。
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