医師に求められる能力はIQでカバーされる知識とそれに裏づけ
られた確かな技術の他に、患者さんから信頼される人間性に裏
打ちされたいわゆるEQが基になる人間力により構成される。そ
れは患者さんの心理や感情を肌で感じ、直ちに適切な言葉や行
動となり患者さんのみならず家族や保護者、更にはチームを組
むコメディカルや職員から安心感や信頼感を獲得し、職場に於
いて重要なポジションを得られることとなる。医療という生身
の人間を相手とする仕事に於いては、むしろこの人間力が技術
力と共に大切なスキルである。
身心病む患者は健常な人よりもむしろ心が傷つき易く、医師の
言動に大変敏感となるがために、初対面から心が開き、何を言
っても受け止め聞いてくれる懐の深い度量の広い医師を求めて
いるのである。知識欲も大切だが感性を磨くことが転職時の面
談や、転職後の職場に於いて成功する大切な条件となる。
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