医療の品質評価にISO(国際標準化機構)の認定取得をするとこ
ろが増えてきた。特にISO9000シリーズは我国ではJIS(日本工
業規格)やJAS(日本農林規格)の製品の品質基準があるが、こ
れをさらに経営のシステムにまで拡げたのが、ヨーロッパで発
足した国際基準である。我国ではかなり普及したTQC(総合的品
質管理)運動の国際版とも言える。
特に医療においては、患者さんが受診してから退院する間の提
供される医療技術やサービスの質を問うものであり、患者満足
を得るだけでなく、運営のシステムをも問うことによる経営の
効率化(コストの合理化と利益の増大に資する)につながるも
のである。また、認定された暁には院内に監査委員が置かれ、
2年後の認定更新に向けてステップアップがせまられる方式と
なっており、日本医療評価機構(JCQHC)にはない優れた面がある。
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