メールマガジン【病院経営 存続から発展への道】

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《 病院経営 存続から発展への道 》
その88
2005.7.25

〜 誰にでもわかる決算書〜その19 

    財務指標をトータルに把握する〜
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 前講まで財務状況の安全性・収益性・生産性・発展性につき個々に解説してきたが、昨今の厳しい医療経営環境においての経営成績を表す指標としては概ね以下のように考えられる。

    比 率           公 式              優    良    可

 総資本経常利益率    経常利益/総資本         7    6     5 (%)
 医業収益対経常利益率 経常利益/医業収益        8    5     3 (%)
 付加価値率        付加価値/医業収益       83    80     78 (%)
 労働(給与)分配率    人件費/付加価値        66     68    70 (%)
 総資本回転率       医業収益/総資本        1.2    1.0    0.9 (回)
 流動比率          流動資産/流動負債      270   180    120 (%)
 固定長期適合率     固定資産/自己資本+固定負債 71    75     80 (%)
 自己資本構成比率    自己資本/総資本         45    30     20 (%)
 金利負担率        支払利息・割引料-受取利息
                 /医業収益              0   1.4    2.0 (%)
 医業収益成長率     当期医業収益/前期医業収益 115    103   100 (%)

 そして、これらを個々の指標としてみるのではなく、有機的に且つ総合的に把握する方法として レーダーチャート図に描いてみると分かりやすい。

 

ここで労働分配率、金利負担率、固定長期適合率は円の中心に向うほど数値は大きくなることに留意されたい。


                                                          

 

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