メールマガジン【病院経営 存続から発展への道】

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《 病院経営 存続から発展への道 》
その89
2005.8.19

〜 誰にでもわかる決算書〜その20 

       損益分岐点を知る〜
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 損益分岐点(BEP:Break Even Point)とは売上高−費用=利益
 における利益がゼロの時の売上高を言う。
 BEPを越えて売上高が上昇すると総費用(変動費+固定費)は売
 上高を下まわり利益もそれにつれて上昇する。

 ここで総費用を固定的費用と変動的費用に分解する。固定費と
 は売上高が増えても減っても常にかかる費用(F)と売上が増え
 るに従って増える費用であり、売上高−費用=利益の式は次の
 ようになる。
 
    W = V  + F + P
   売上高 変動費 固定費 利益
 
 今W,Vとも変数のために V/W=α(tangent)一定の考えを導入する。
 
    W=V×W/W+F+P
     =W×V/W+F+P
    W=(1−V/W)=F+P
    W=(F+P)/{(F+P)/(1−V/W)}
    Wo(損益分岐点売上高)はP=0の時である。
    Wo=F/(1−V/W):損益分岐点の公式

  損益分岐点を算出する。
  以下の決算書(P/L)からBEPを求めよう。
    
 変動費 V=原材料+外注費+その他経費のうち変動的経費
        
 固定費 F=販管費総額−その他経費のうち変動的経費+(支払−受取)利息


 


                                                          


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